僕も資産運用の一つの手段として実践しているスワップサヤ取り。これまでこのスワップサヤ取りの長所は以下の記事に書いてきました。
そして今回はこの手法を始める前に肝に銘じておくべき点を説明していきたいと思います。
利益はスワップポイント変動に大きく影響する
スワップサヤ取りは異なる業者間のスワップポイントの差から利益を得ている為、その差が少なくなるとモロに利益に影響がでます。スワップポイントは基本的にはその通貨の金利によって決まるんですが、業者によってはそれ以下、またはそれ以上のスワップポイントを寄与しているところがあるんです。それを売りにしている業者もあるということですね。つまり、一時期スワップポイントが好条件で得られとしても、すぐに変動して悪化してしまうということが起こりうるんです。その為、スワップサヤ取りを行いたい通貨とその業者のスワップポイントの安定性を確認することが必要になるんです。ドル円の買いスワップが高い業者を見つけて取引したところ、実はキャンペーンで高いだけですぐにスワップポイントが下がってしまったってことになるのは避けたいところです。
スプレッド損を取り返せる日数を把握しておく
FXはポジションを建てる時に必ずスプレッド分だけ損します。ちょっと前まではセントラル短資FXのウルトラFXというNDDを使用したサービスではマイナススプレッドという売り買いの値が逆転するということもあったんですが、残念ながらウルトラFXはサービス終了しています。スプレッドはドル円、ユーロドルなどメジャーな通貨であれば多くのFX業者は0.3~0.4pipsと低めに設定していますが、スワップポイントが高めなGMOくりっく365ではスプレッドは3pipsもあります。そして、いわゆる新興国通貨であるアフリカランド、トルコリラなんかで取引する場合は1~3pipsのスプレッドとなります。スワップサヤ取りの場合は、このスプレッド分の損失を取り返してからが利益を得る為のスタートとなるのです。
<ドル円 スプレッド0.3pipsで両建てした場合>
0.3pipsは1枚(1万通過)で30円に相当します。売り買いの口座でこれが発生するので合計60円のスプレッド損です。スワップポイント差が20円だった場合、スプレッド損を取り返すのに必要な日数は3日です。
<ドル円 スプレッド3pips(GMOくりっく365)で両建てした場合>
3pipsは1枚(1万通過)で300円に相当します。売りの口座はスプレッド0.3だった場合、合計で330円のスプレッド損です。スワップポイント差が20円だった場合、スプレッド損を取り返すのに必要な日数は17日です。
このスプレッド損を取り返している間にスワップポイントが悪い方へ変動してしまうと、必要な日数はさらに伸びてしまいます。最悪逆サヤになってしまうと利益がでるどころまマイナスになってしまいます。なので、スプレッドが低い通貨を選択することが大切になってくるのです。スプレッドが低い業者でスワップサヤ取りをすると、容易にポジションのチェンジができます。今取引している通貨で条件が悪くなってもすぐにポジションをクローズして別の通貨に移ることができるのです。
安全に収益を上げることができる手法、スワップサヤ取り。その収益を最大限に高める為に業者と通貨のスワップポイント、スプレッドをしっかりと確認してから資産運用していきましょう!!
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