結婚を機に30代にしてポーランドへ移住。ただいま資産運用で海外早期リタイア生活満喫中。贅沢を言わず生活費月10万円を目指します。ポーランドと資産運用ノウハウ情報をお届けします。

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海外就職 ポーランド就活 人気産業と平均賃金の地域差


ポーランドで就活する人、あまりいないかもしれません。ですが、そんな人の為に就活に関する情報を書きます。まず始めに言っておきますが、ポーランドでポーランド人以外が就職するのは難しいです。多少の覚悟と経験と技術が必要です。まずは言葉がネックになります。ポーランド語は世界で一番難しいとも言われています。ポーランド語をビジネスレベルで話せる日本人はそうそういないです。英語ができれば外資系に就職できる可能性はあるかもしれません。しかし業種はかなり絞られるでしょう。

まずはポーランドで盛んな産業について紹介します。

  ポーランドで盛んな産業
1.農業
農業はポーランドで一番大きな産業です。GDPの3.8%を占めます。殆どは個人経営によるもので、個人農場は90%におよびます。その内57%の農場は5ヘクタール以下、たった7%が15ヘクタール以上のサイズです。国土面積の60%(1800万ヘクタール)がこの農場目的に使用されています。その内1400万ヘクタールが農作物、残りが放牧にあたります。穀物が最も大切な農作物になります。ポーランドは世界で二番目の芋の生産量を誇り、牛乳と豚の生産量は6番目を誇っています。

2.エネルギー産業
次に大きな産業はエネルギー産業です。ポーランドは炭鉱において重要な役割を果たしており、無煙炭の生産量は世界で9番目に大きい国です。57メガトンの褐炭そして78メガトンの無煙炭を生産しています。ほとんどは国内で消費されており、ヨーロッパで二番目に石炭消費量が多い国です。

3.製造業
製造業、特に自動車産業はGDPの4%を占めています。ポーランドは世界で23番目に車の生産量が多い国で、東欧・中欧州においては最大の軽型車両生産国です。自動車部門からの年間輸出額は157億ユーロを超え、ポーランドが輸出する額の16%に相当します。

4.観光業
ポーランドは2004年にEUへ加盟した後、観光客数が急速に増えています。また、2016年には世界で16番目の観光国の位置づけにありました。およそ1700万人もの観光客がポーランドを訪れています。観光地としてはワルシャワ、グダニスク、クラクフが有名です。

これらの業界での経験があれば、ポーランドの就職で有利に働く可能性があります。製造業は僕も仕事を探したことがありますが、ハード系、すなわち電子回路の設計業務などはあまり求人がないです。3D CADや、シミュレーターソフトが扱える方はまだチャンスがあります。また最近ではIT業界も盛んになっています。プログラミングが得意な方は給料の良い職に就くことができます。その他経理関係はよく求人を目にします。

また、ここ最近日系企業もポーランド進出にしている為、そこをあてにするのも一つの手です。味の素、HIS、日立、マブチモーター、マキタ、三菱電機、リクルート、ソニー、スズキ自動車、トヨタモーターなどが挙げられます。その他の企業については在ポーランド日本商工会のサイトにリストアップされていますので参考にしてみて下さい。

  日本人であることを生かした職業
日本人ならではの職業も候補にあがります。それは寿司職人や日本語の先生といった職業です。寿司屋は意外にも結構な数があります。僕が生活している街でもアジア人は僕しかいませんが、寿司屋が2件もあります。どちらもポーランド人が経営していますが、もし寿司作りの経験と技術があるのなら、そういった業界にも入り込む隙間はあるでしょう。

  求人サイト
ポーランドで求職するなら以下に挙げたサイトで仕事を検索するのが良いです。英語表示対応のサイトもあります。

この他にもFacebookでたまに会社のリクルーターや起業したい人が求人していることもありますので、目を通しておいて損はありません。

  地域による賃金差
近年平均賃金の伸び率が多い順に県を上げるとśląskie(シロンスク県)、Małopolskie(マウォプルスカ県)、Wielkopolskie(ヴィエルコポルスカ県)、łódzkie(ウッチ県)そしてświętokrzyskie(シフィェンティクシシュ県)となります。逆に平均賃金の伸び率が低い県を挙げるとwarmińsko-mazurskie(ヴァルミア-マズールィ県)、Lubleskie(ルブリン県)、Pomorskie(ポモージュ県)になります。意外にも首都ワルシャワがあるヴィエルコポルスカ県は三番目に平均賃金の伸び率がが多い県となっています。また、下の画像は地域別に平均賃金を示しています。ヴィエルコポルスカ県は伸び率は悪いですが、賃金の高さは他を圧倒しています。もしワーキングホリデーでアルバイトもしたいなんていう方がいると、これらの地域による平均賃金の差も確認しておいた方が良いかもしれません。

平均賃金(ズロチ)
出典 GUS

  2018年に労働許可がある外国人の数
2018年上半期にポーランドにおいて労働許可がある外国人は約14万8千人です。こちらの記事にも書きましたが、ポーランド全体での雇用者数は943万人です。その内の14万8人が外国人労働者です。いかに外国人にとって就職し難いかがお分かりになると思います。


では外国人労働者の数を国籍ごとに見ていきましょう。

1.ウクライナ
ウクライナ人が一番多いです。11万人に上ります。内訳は専門的な業務が4千人、炭鉱作業員が3万4千人、機械オペレーター、工場組立作業員が2万5千人、ルーチンワークが3万5千人となっています。

2.ベラルーシ
次にベラルーシ人が多いです。8千人弱です。内機械オペレーター、工場組立作業員が4千人と一番多く、次いで炭鉱作業員の3000人となります。

3.ネパール
次に多いのがネパールです。ネパール人はルーチンワークが一番多く5千人、次に炭鉱作業員が3千人となっています。

そして日本は何人だと思いますか?たったの104人です。まずポーランドで就職しようと思う日本人が少ないこともその原因ですが。逆に104人も労働許可が下りているとみるべきなのかもしれません。

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